パンデミック中、ジェンダーに基づく暴力をなくすために

UNIをはじめとるするグローバルユニオン(GUF)とITUC(国際労働組合総連合)は共催で、新型コロナウィルスの拡大が世界的に大流行する(パンデミック)中、女性労働者への影響を取り上げ議論するためのウェビナーを3回に分けて開催している。第1回目は5月19日、「最前線で働く女性労働者」に焦点を当て、第2回目は6月2日、「パンデミック中のジェンダーに基づく暴力を止める」をテーマに議論が展開された。

UNIからは、オーストラリア店舗流通労組(SDA)のジュリア・フォックスUNI世界女性委員会副議長が、コロナ禍以前から取組んでいた、小売業で働く労働者(その多くが女性)が顧客から受ける暴力をなくすためのSDAのキャンペーンについて報告した。コロナ禍の影響で、顧客のストレスが更に高まり、暴力の件数が急増する中、SDAは営業を続けるスーパー、ファストフードチェーン、ショッピングセンター等の使用者に10項目の安全対策(社会的距離を保つための床に印、キャッシュレス支払い促進、レジ前の透明シート設置、定期的消毒、無償で個人用防護具支給、警備強化、暴力は断固許さない方針等)を働きかけ、採用された。また、エッセンシャルワーカーに対する暴力には罰金が科される州があるものの、エッセンシャルワーカーの定義にスーパーで働く労働者が入っていなかったので、含めるようにさせたり、感染防止・安全の訓練を前倒しで導入させたりして、労働者を感染リスクや顧客の暴力から守っている実例が報告された。ジュリアは最後に、「交渉に女性が加わることが不可欠だ。女性が声を出さなければ、弱い立場の人々を守ることはできない」と訴えた。

この他、PSIの医療労組(スワジランド)から介護や医療に従事する女性の現状について、国際家事労働者連盟から香港における外国人家事労働者の現状について、またインドで実施された家庭内暴力の実態調査の結果等が報告された。

第3回目は6月15日、「新しい日常におけるジェンダー平等」をテーマに開催予定。日本時間21:00~22:30。Facebook等でURLが告知されるので、関心のある方は是非ご参加を。