世界中の在宅介護者は、新型コロナウィルスと闘いながら仕事をしている。防護具は不足し、不安定な労働条件で、高齢者や病気の人の世話をしている。そこで、UNIは「介護労働者にも心を寄せる」必要性をアピールするため、#ProtectHomeCareWorkers(#在宅介護者を守ろう)キャンペーンを開始した。在宅介護者とその組合は今、介護産業における感染からの防護対策とより良い労働条件を要求している。
「在宅介護者は、何百万人もの高齢者や病気の人のために、新型コロナウィルスからの防衛の最前線で働いている」とクリスティ・ホフマンUNI書記長は述べた。「この危機によって、介護労働者が我々の社会においてどれほど重要な役割を果たしているかを、世界中の人々が認識したはずだ。まずは、彼らにきちんと防護具が支給され、検査を受けられるようにしなければならない。介護してくれる彼らにも心を寄せ、介護労働者が組合に代表され、適切な賃金を得られるようにしていかなければならない」と強調した。
新型コロナウィルスの感染が拡大し始めた頃から、UNIは介護産業の最前線で働く労働者への保護対策を重ねて要求してきた。3月にホフマンUNI書記長は、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長に、WHOの在宅介護者のガイドラインを改善するよう求める書簡を送った。
介護労働者は、社会の最も脆弱な立場の人々を新型コロナウィルス感染から守る仕事をしている。しかし、WHOが既に警告しているように、世界各地で個人用防護具の供給は、需要の急増や買い占め、悪用等のために危機的状況にあり、介護労働者や高齢者、病気の人は危険にさらされている。政府による介護・医療従事者への適切な防護対策に加え、各国の組合は労働者の安全を守り人々の命を救うために、政府への働きかけを倍加している。
「在宅介護者の働きはもっと評価されるべきだ。彼らの心配や不安に我々はもっと心を寄せるべきだ」と、ホフマンUNI書記長は訴える。「適切な賃金、労働時間の保障、病気休暇、健康保険、訓練、産別団体協約があってこそ、在宅介護の仕事は、思いやりのある、危機にも強靭な社会に変えていく新しいケアエコノミーの基礎となり得る。在宅介護は、危機終息後、何百万もの労働者にとって最大の雇用創出分野となるだろう。」