2月 2020のお知らせ

フレゼニウスの韓国における労働法侵害を非難

アルケ・ベシガーUNI副書記長は、韓国政府に対し、韓国の年金基金の運用先としてドイツのヘルスケア大手フレゼニウスと米国テクノロジー大手オラクルに投資することを厳しく見直すよう要求した。両社は、国際法で認められている労働者の権利を繰り返し侵害している。

2月21日に韓国の国会で開かれた記者会見で、韓国民主医薬労組(KDPU)を支持しながら、ベシガー副書記長は次のように語った。「我々は、2つの労組の代表から、結社の自由と団体交渉の権利を行使しようとしている中、ここ韓国で労働者が直面している困難な状況について聞いた。韓国においても、そして国際的にも認められている労働者の権利を順守する企業のみが政府の投資を受けるべきだ。政府はその影響力を行使して企業の行為を変えるよう要求すべきだ。」

ドイツに本社を置く多国籍企業フレゼニウスのグループ会社、フレゼニウス・メディカルケアでは、20回交渉してもゼロ回答であった。韓国の法律で勧告されている組合活動のための休暇を与えるといった労組の最も基本的な要求すら、会社側は拒否している。

「他国のフレゼニウス労働者が直面している障害と同様、韓国における問題は、同社に体系的かつ国際的な問題があることを示している。韓国フレゼニウス・メディカルケアとドイツの親会社フレゼニウスは、労働者の権利をこれ以上拒否せず、直ちに労組との有意義な交渉を始めなければならない」とベシガー副書記長は訴えた。

オラクルも、従業員と適切な雇用契約を締結していないことは韓国の労働法違反だとして、労組から非難されている。会社側は労働者の残業手当や年次休暇の補償も否定している。

ドイツ・バドホンブルグに本社のあるフレゼニウスは、世界で29万人の労働者を雇用し、年商約300億ユーロ(323億ドル)を記録するヘルスケアの大手企業である。韓国では、主に栄養食品を販売するフレゼニウス・カービと、人工透析器、透析液の販売、サービスを提供するフレゼニウス・メディカルケアを営業している。


UNI-LCJ 20年の歩みを振り返り、更なる飛躍を目指して、ボレ!

2020年2月18日、第21回UNI-LCJ年次総会が東京で開催され、各加盟組織より運営委員及び総会代議員、オブザーバー等約70人が出席した。2019年度活動報告、会計報告の承認に続き、2020年度活動計画及び予算が承認された。

年次総会後に開催されたUNI-LCJ結成20周年記念講演には、友誼団体からの参加者も含め、約120人が出席した。遠路アルゼンチンからルーベン・コルティナUNI会長、UNI本部からアルケ・ベシガー副書記長、UNI Apro地域事務所からラジェンドラ・アチャリャ地域書記長が出席し、それぞれの立場から国際労働運動の現状と課題について講演した。コルティナ会長は、2018年6月に英国・リバプールで開催された第5回UNI世界大会で会長に選出されてから初の来日となった。

「国際労働運動の役割 “UNI/UNI Aproが目指すこと”」と題した記念講演会の開会にあたり、松浦UNI-LCJ議長は、「20周年という節目を迎え、会長をはじめ本部副書記長、地域書記長をお迎えしできたことは大変光栄だ」と挨拶した。「この20年で我々労働者の生活に大きな影響を及ぼす課題のグローバル化が進み、グローバルな労働運動の意義や重要性が益々高まってきた。UNI-LCJとしてもUNIの先進的な取組みを参考にしながら、アジアに普及しつつある“パートナーシップ”に基づく労働運動を発展させていきたい」と述べ、有意義な対話を期待した。

コルティナUNI会長は、経済のグローバル化に伴う様々な弊害を指摘し、「より人間にやさしい民主的なグローバル化」を求めてきた国際労働運動の意義を振り返った。「今や、格差はコントロールできないほどに拡大している。今こそ行動を起こす時だ。団体交渉や社会対話を通じて、組合は問題解決を助けることができる」とUNIが目指す世界について力強くビジョンを語った。ベシガーUNI副書記長は、欧州における社会対話と団体交渉の弱体化や組織率の低下を食い止めるための取組みを紹介すると共に、UNIの様々な部門の労働に大きな影響を及ぼしているアマゾンの動向に警鐘を鳴らした。また20年間のUNIの主な成果を挙げ、「世界及びUNI Aproにおいて、今後も組合を強化し、交渉時の影響力を強化することが重要だ」と強調した。アチャリャUNI Apro地域書記長は、パートナーシップ労使関係を促進するUNI Aproの取組みと成果を紹介し、今後も日本の加盟組織の支援を期待すると述べた。

小野UNI Apro青年委員(JP労組)が質問

会場からは、青年世代への投資や、アマゾンの日本での動きなどについて質問があった。

記念講演の総括として金子UNI-LCJ副議長は、コルティナUNI会長、ベシガーUNI副書記長、アチャリャUNI Apro地域書記長に感謝し、「2000年にUNIが発足し、グローバルな国際運動の先駆けとして今も変わらず先頭を走っていることは大変心強く、感銘を受けた。UNI-LCJは、UNI Aproの中核を担う組織として、アチャリャ地域書記長を支えながら、UNIファミリーの一員として、今後もUNI運動に貢献できるよう取り組んでいきたい」とまとめた。

増田UNI-LCJ副議長より3人へ記念品贈呈

記念レセプションでは、厚生労働省の麻田千穂子国際労働交渉官から来賓挨拶を、連合の相原事務局長から連帯挨拶をそれぞれ受けた。

麻田国際労働交渉官は「昨年の第5回UNI Apro地域大会では、『労働者のための公正な移行』のスローガンの下で、デジタル化、包摂的な成長、グローバル化、政労使のパートナーシップについて活発な議論が行われたと伺っている。こうした課題は、政府やILOでも国際的に議論されており時節にかなった重要な課題だ」と挨拶した。相原連合事務局長は、第6代UNI-LCJ議長を務めた際の思い出に触れ、「UNI-LCJがグローバルな労働運動の中心となって、この先も一層重要な役割を果たすことを期待する」と挨拶した。

レセプションの司会は、景中UNI Apro女性委員会副議長(損保労連事務局次長)と齋藤UNI Apro青年委員(情報労連中央執行委員)が務めた。

閉会にあたり、UNI Apro会長を務める野田UNI-LCJ副議長が登壇し、「UNI-LCJの今後益々の成長と発展に一丸となって取組んでいきたい」と抱負を述べ、「UNIボレ!」と締めくくった。

※UNI-LCJ結成20周年の記念に制作したビデオ「UNI-LCJ20年の歩み」も是非ご覧下さい。 facebookはこちら。  youtubeはこちら。(音声が出ますのでご注意下さい。)

   


野田UNI Apro地域会長、ネパール加盟協に感謝

第5回UNI Apro地域大会(2019年11月、ネパール・カトマンズ)が成功裏に終了し、地域書記長にネパール出身のラジェンドラ・アチャリャが選出されたことを受けて、野田UNI Apro会長及び書記長が2020年2月7~11日、ネパールを訪問した。

首都カトマンズ及びポカラにおいて、UNIネパール加盟協(UNI-NLC)のシャンカール議長をはじめとする役員、及びポカラ支部役員と意見交換を行った。

野田会長は、UNI Aproを代表して、ホスト国に対して感謝の意を伝えると共に、アチャリャ地域書記長の出身国としてUNI Aproへの継続支援を要請した。

この他、ネパールテレコム社長やNcell社CEOを表敬し、UNI Apro組織・活動や日本の労使関係について紹介した後、それぞれの組合とも意見交換を行った。


未来を届け、人々をつなぐ―UNI世界郵便・ロジスティクス部会大会スローガンを確認

2020年2月3日、UNI世界郵便・ロジスティクス部会が、スイス・ニヨン(UNI本部)で開催され、約20人が出席した。ウォード議長(英国・CWU)が欠席したため、サベルスタン副議長(UNI欧州議長)及びソーバー副議長(UNI米州議長)が議事進行を務めた。

UNI Aproからは、柴愼一JP労組副委員長(増田UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長代理)、藤川同国際スタッフ、シンガポールUTESのシン書記長(委員)、タン同委員長が出席した。

本委員会の主な目的は、6月にセネガル・ダカールで開催されるUNI世界郵便・ロジスティクス部会大会の準備であった。委員会では、大会スローガン、決議委員候補、次期大会で女性枠副議長を選出するための動議案、戦略計画草案等について議論を行い、方向性を確認した。更に、世界大会までに実施予定の各種調査への協力要請があった。事務局から、大会前日に、郵便・ロジスティクス部会として初めて女性フォーラムを開催することが提起され、加盟組織には積極的な参加が要請された。また、途上国からの参加者の旅費等を支援するため、加盟組織に連帯支援の要請がなされた。

各地域から報告を受けた後、2020年度活動計画を確認した。


中華郵政工会(CPWU)、設立90周年記念式典

中華郵政工会(CPWU)設立90周年記念式典が、2020年2月1日の設立記念日の前日にあたる1月31日に台北市で開催された。海外来賓として増田光儀JP労組中央執行委員長、大芝創同組織局国際担当、イ・ドンホ韓国郵政労組(KPWU)委員長、イ・ウォンジェ同総務部長、ソン・スヨン同専門委員、クリストファー・ウンUNI Apro名誉書記長、大崎佳奈子同郵便・ロジスティクス部会担当部長が出席した。

台湾側からは、呉宏謀中華郵政株式会社会長、王国材交通省政務次長、CPWU本部及び地区役員、友好団体代表ら約200人が出席した。式典では設立90周年を祝うとともに、世界の歴史の転換点において、組合の設立に尽力し、活動を支え続けた諸先輩方の功績を讃えた。

1930年2月1日の設立大会の写真(CPWU90周年記念誌より)
90周年記念式典(2020年1月31日、台湾・台北)

呉文豊委員長はあいさつの中で、「中華郵政工会は、1930年2月1日に設立された。これまで多くの諸先輩方が無私の精神で、困難を乗り越え、組合に結集し、我が国の労働運動の歴史に確固たる地位を築いてきた」と振り返った。現在CPWUは26,000人の組合員を有している。組合設立90年の節目である2020年、郵政事業の中でも物流・金融事業が大きく変化している。CPWUが組合員とともに、これから10年、100年後も発展していくよう、変化に対応しつつ、組合員の権利と利益のために引き続き努力していくと決意を述べた。


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