宮井UNI Apro金融部会議長は、台湾TFFU(金融労連)からの要請を受け、2019年4月24日、中央執行委員会に出席し、加盟組織の立場からUNI加盟の意義を説明した。金融労連は、政府系及び民間銀行・保険会社等で働く約3万人を組織している。
宮井議長は挨拶の中で、金融産業の職場に迫る急速な変革、プラットフォーマーの台頭、金融と非金融の融合等による新たな価値創造社会への転換、等の動きを注視すると共に、SDGsの達成、すなわち「持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」に向けた労働組合の積極的な貢献の必要性を強調した。そのため「グローバルな視点」と「ローカルの視点」を兼ね備えた組合活動を展開する必要に迫られており、世界の金融で働く仲間が意見交換できるネットワークを構築し、連帯することが非常に重要だと訴えた。
UNIの機構、金融部会の主な活動方針と活動事例を紹介した後、TFFU幹部から、UNIについて様々な質問が出され、プリヤラル部長、小川UNI-LCJ事務局長は丁寧に回答した。
最後に宮井議長は、加盟の意義について、「UNIの調査・研究機能」、「国内外における労働組合の連帯」、「UNIを通じた対外的なアクション」を挙げ、TFFUの加盟決議を期待した。
鄭委員長及び韓書記長からは、長年の友好関係と、今回の訪台に対する感謝の意が述べられた。来年の大会までに必ず決定できるよう努力するとの前向きな意思表示がなされた。
鄭委員長を団長とするTFFU代表団(5人の予定)は、6月27日、日本の金融事情を調査・研究し、日本の金融加盟組織との連帯を深め、更にはUNI加盟実現につなげるため、来日を希望しており、UNI-LCJ金融部会として受入れる予定である。
TFFUは新事務所に移転したばかりで、中央執行委員会の後、午後3時から5時まで、開所式典が行われた。事務所ビル前で、鄭委員長、主賓の労働大臣、財務大臣、国会副議長らが事務所開幕のセレモニーを行った後、参加者は3階ホールに移動した。主賓及び歴代役員等からの祝辞に続き、UNI代表団を含む来賓が1人1人紹介された。