2017年2月24日午後、スリランカのコロンボで、第8期UNI Apro/JP労組関東地本奨学金授与式が行われ、小室隆行委員長を団長に9人のJP労組関東地本代表団が出席した。来賓として、M.H.A.ハリーム郵政大臣及びロハナ・アベヤラットゥネ郵政長官も立ち会い、JP労組関東地本の支援に感謝した。
UNI Apro/JP労組関東地本奨学金プロジェクトは、スリランカのUNIに加盟する郵便労組(UPTO及びNPTWU)メンバーの子供達に、月額4000ルピー(大学生は5000ルピー)の奨学金を2年間に渡り支給するもの。今回は78人の応募者に対し全国5箇所の郵政研修施設でオンライン筆記試験と、奨学金運営委員会による面接が行われ、15人が選抜された。
小室委員長は、既に7期90人を超える郵便労働者の子供達が大学で勉強を続け、地域や国の発展に貢献する優秀な人材として活躍していることを喜び、今期選抜された奨学生を激励した。
ジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長は、奨学金運営委員会議長として、全逓千葉県連協(当時)からJP労組関東地本に引き継がれ現在に至る長年の支援に感謝した。卒業生の多くは既に大学を卒業し、エンジニア、医師、看護士、教師、メディア技術者、人事担当者等として多方面で活躍している。奨学生とその家族に希望を与えるだけでなく、「労働組合の国際連帯を通じて、スリランカにおける労働組合のイメージが向上し、特に若い世代が労働組合に関心を持つようになった」と、奨学金プロジェクトのインパクトを強調した。UNIスリランカ加盟協(UNI-SLAC)青年・女性委員会は、学生に面接を行い、労働組合について話をするなど、このプロジェクトを側面から支えている。
奨学生たちは両親と共に式典に参加して、誇らしげに奨学金を受け取った。代表してダヌシカ・センティル・クマールさんが美しい英語で、感謝の言葉と今後一層勉学に励む決意を述べた。
また、卒業生代表として第1期生(2004~2006年)のバギア・ディルハニ・セネビラティンさんが挨拶した。バギアさんは、事故で障害を負いながらも、JP労組関東地本の支援により、奨学金及び車椅子の寄贈を受けて勉強を続けることができた。大学を優秀な成績で卒業し、現在は衣料品会社のIT担当者として働き、結婚して一児の母となった。
奨学金授与式当日の午前中には、UNIスリランカ加盟協の青年・女性委員会メンバーとの交流プログラムが行われ、英語で自己紹介し、両国の歌や踊りを披露した。文化交流をすると共に、互いの青年・女性活動を紹介し合い、現状や課題について活発な意見交換が行われた。また翌日は、郵政長官を表敬訪問し、中央集配センターの視察も行い、スリランカの郵政事業について学んだ。