UNIとUAゼンセンは、日本の小売大手イオンとグローバル枠組み協定を調印するという重要なブレイクスルーを成し遂げたことを発表することができ、大変光栄である。
イオンは日本で最大の小売業者で、アジアでNo.1のリージョナル・リテイラーを目指している。イオンは13か国で事業展開し、42万人を雇用している。
UAゼンセンは151万8000人組合員を有する日本最大の組合で、小売部門において強力なプレゼンスを持っている。協定交渉の重要な推進者であった。
フィリップ・ジェニングスUNI書記長は次のように述べた。「これはイオンとUNIにとって重要な戦略的協定だ。イオンは大志を持つ企業で、アジアや更に他地域へとビジネスを拡大しても、良き労使慣行を普及させていくため、我々は協力していく。UNIとその加盟組合が支援するので、イオンはディーセントワークを先導していくことができる。」
「UNIは、12月にケープタウンで開催されるUNI世界大会で、イオンとの協定締結を、2000以上の加盟組合と喜びあいたい。」
逢見直人UAゼンセン会長は、「本グローバル枠組み協定は、すでに4者がこれまで実践してきたことを、協定の形に表したものである。これに調印し、世間に公表したということが、企業の社会的責任を履行し、人権及び労働者の権利擁護を推進していくという4者の決意の強さを表している。これをきっかけに、日本型協調的労使関係がアジアに広がるよう期待するとともに、そのために努力していく」と述べた。
本協定は、イオンの、スタッフ及びILOの中核的労働基準に対するコミットメントを確認するものである。労働者の福祉向上に資する社会対話の継続と、アジア及びグローバルなイオンの進出先国においても社会対話を確保するコミットメントがある。
イオンの基本理念は、「お客様を原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献することである。
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