5月 2014のお知らせ

UNI世界P&M委員会議長来日

2014年5月19日、ウルフ・ベンソンUNI世界専門職・監督職(P&M)委員会議長(スウェーデン・エンジニア労組委員長)が来日した。議長は、余田UNI Apro P&M委員らUNI-LCJ加盟組合との意見交換を行うとともに、2014年8月28日にベトナムのハノイで開催されるUNI Apro P&M委員会、更に2015年春に開催予定のUNI世界P&M委員会への日本からの積極的な参加を呼びかけた。

情報労連では、2013年12月にマレーシア・クアラルンプールで開催されたUNI Apro P&M大会に出席した余田UNI Apro P&M委員(NTT労組交渉政策部長)、吉田NTT労組中執、宮原情報労連国際部長と再会。スウェーデンにおけるP&M労働者の組織状況やエンジニア労組による労使交渉の仕組み、労働者福祉、教育、エネルギー問題など多岐にわたり情報交換を行った。

また、損保労連では、組織化が難しい世界のP&M労働者の現状、ワークライフ・バランスの実現や内部密告制度の確立の必要性などの課題について共有した。田原UNIApro金融部会議長からは、M&Aによりマネジメントポストが減少する中、管理職のモチベーションをいかに保ち、専門職としての専門性を高めていくべきかなど、日本の損保業界のP&M労働者が抱える課題が紹介され、意見交換を行った。

FNIU ICTJ-1 ICTJ-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 


メディア・文化部門の雇用関係に関するILO世界対話フォーラム

2014年5月14~15日、ジュネーブのILO本部で標記会議が開催された。ILOメディア部門会議は過去2000年、2004年に開催され、今回10年ぶり3回目の開催となった。政府代表、労使代表及びオブザーバー、政府間組織、NGO等が出席し、「メディア・文化部門(グラフィカル部門を除く)の雇用関係」をテーマに2日間議論し、合意事項を採択した。

労働側は、UNI-MEI(メディア部会)をはじめ、IFJ(国際ジャーナリスト連盟)、FIA(国際俳優連盟)、FIM(国際音楽家連盟)の4産別の代表(加盟組織及び国際組織事務局)から50人余で構成され、最大グループであった。日本からは、日放労の中村正敏委員長(UNI-MEI)及び日本音楽家ユニオンの篠原猛代表運営委員が労働側グループ代表として出席した。
ILO (13)

 

 

 

 

 

 

部門別世界対話フォーラムは、いくつかの論点について、政労使がグループ別会合で意見調整を図った上で、全体会合に臨み、各グループのスポークスパーソンを中心に、それぞれの意見・要求を、具体的事例を示しながら表明し、三者合意を形成していく。労働側グループは、オーストラリアのクリス・ウォレン氏(UNI Apro MEI部会議長)をスポークスパーソンに選んだ。

討議ポイントは以下の4点であった。
1. メディア・文化産業の雇用関係に関して、政府及び社会パートナーは、どのような課題に直面しているか
2. それらの課題に対処し、社会的保護を受けるメディア・文化労働者の対象を拡大するために、社会対話はどのように役立てられるか
3. メディア・文化産業にとって、ビジネス及び雇用の双方を改善するために、どのような対策が効果的か
4. メディア・文化産業の雇用関係に関して、ILO及びその加盟国のとるべき今後のアクションについての勧告

実質討議時間は1日という限られた時間の中で、三者合意を形成することは極めて困難であり、2日目は予定を2時間以上超過した。メディア・文化産業の社会的、文化的、経済的貢献度については政労使共に評価しており、伝統的に多様な雇用形態が存在してきたが、その性質に関わらず、労働における基本的原則及び権利は全てのメディア・文化労働者に適用すべきという点で合意をみた。また、労働側からの強い要求により、「政府は、競争法がメディア・文化労働者の、結社の自由や社会パートナーとの社会対話に携わる権利を妨害しないようにする必要がある」との文言を入れることができた。この他、同産業への就労希望者のみならず現役労働者も含めた、ニーズに合った訓練の重要性と、同産業のグローバルな労働統計を入手する必要性も合意された。合意文書及び今後のアクションに関する勧告は、2014年11月の第322回ILO理事会において検討される。

なお、中村日放労委員長はこの機会に、以下を訪問した。
• UNI欧州事務所:UNI MEIの欧州での活動についてヨハネス・ストゥディンガーUNI MEI担当局長から説明を受けた。
• 欧州放送連合(EBU)ブリュッセル事務所:ニコラ・フランク欧州局長、ウォーター・ゲキエレ欧州局顧問からEBU活動概要、EBU/UNI MEIの対話と協力関係について説明を受け、意見交換。
• ドミニク・ルカーFIA(国際俳優連盟)書記長と、ILO世界対話フォーラムに関する打合せ
• ベルギーACOE-VRT労組 :ルク・バンデンフック書記長からVRTの事業概要の説明を受け、組合活動について執行部と意見交換。
• UNI本部視察
• 欧州放送連合(EBU) 本部(ジュネーブ):ジャコモ・マゾーネ渉外局長より概要説明を受け、各部署を視察
• 英国BECTU 労組定期大会に海外来賓として出席、ジェリー・モリッシー書記長(UNI MEI部会議長)及びマット・ロブIATSE 委員長(UNI MEI部会副議長)他と意見交換。

Brussels (1)

 


uni logo
最近のコメント
    アーカイブ