第13回UNI-Apro女性委員会は、2012年3月28日にオーストラリアのメルボルンで開催された。 今年はUNI世界女性委員会も3月29~30日にメルボルンで開催されたため、UNI-Aproの女性も世界委員会を傍聴する貴重な機会を得、世界の取組 みを学び、我々の成果も他地域の女性と共有することができた。日本からは、宇田議長(情報労連)、檀上委員(JSD)、花田委員(JP労組)の他、オブと して情報労連の宮原KDDI労組中執、JP労組の寺島国際部長、栗原国際担当が出席した。UNI-Apro女性フォーラム(3月27日) 年次委員会に先立ち、3月27日にはUNI-Apro女性フォーラムが企画された。目的は、新たに選出された委員が互いに知り合い、昨年の地域女性大会で 採択された目標を実現するため、どのように具体的な活動を実施するかを議論することだった。いかにネットワークを維持し、女性委員会だけでなく地域並びに 世界における執行委員会及び部会・専門委員会の女性代表との間の協力連携を強化するかに重点が置かれた。40%代表性決議が長崎世界大会と、マニラ地域大 会で満場一致で採択されたのを受け、地域執行委員会において小地域毎に女性枠議席を追加する点、地域運営委員会において(女性議長に加え)女性副議長も正 委員とする点について、地域規約が改正された。 UNI-Apro女性委員会(3月28日) 宇田珠美UNI-Apro女性委員会議長は、全ての参加者とゲストを歓迎すると共に、UNI-Aproにおいて デブリュン会長は、開会挨拶の中で、2012年はSDA及びオーストラリアの労働運動にとって重要な年になると述べた。現在、使用者が強く異議を唱え、職 場関係法の重要な基本的条項や全国最低基準の見直し、勤務表、労働時間、時間外手当の権利、有給休暇の権利といった労働者の基本的権利の見直しが議論され ている。とりわけ、商業・流通部門の使用者から激しく煽られている。 マクガイアUNI世界女性委員会議長は、長崎女性大会の3つの主要課題について簡単にその後の取組みと最新情報を述べた後、あらゆる人に基準を設定するた めに、理想的な平等政策や手続きを世界いずこにおいても適応させることができるとアドバイスし、UNI-Aproの女性にも協力して推進していこうと激励 した。 ウンUNI-Apro地域書記長は、UNI及びUNI-Aproの機構の中で選出された女性役員をはじめ、女性リーダー及び活動家の間で有意義な相互協力 の機会を生み出すメカニズムと機関ができたと断言した。その上で、UNI-Apro地域の重要性と高い成長率、バングラデシュ、ネパール、インドネシアな どにおける潜在性のある分野、そしてApro地域で労働者を組合に組織していくことの決定的な重要性を強調した。「しかし、機構の中に女性役員がいるだけ では不十分だ。これは最初の一歩に過ぎず、各部会及び地域執行委員会の女性役員を強化していくための、より効果的な方法が緊急に必要とされている」と訴え た。 ヴェロニカUNI均等局長から、グローバルキャンペーンの紹介があった。UNI国際女性デーのウェブサイトには、以下の通り、様々な参加型コーナーがある。http://www.uni-iwd.org/ “That’s why(きっかけは)” – 優れた女性リーダーの感動的な経験談や激励の言葉のコレクション 委員会は他の委員から多くの成功事例と教訓を共有した。アジア太平洋地域における最良事例はグローバルアクション地図に掲載される。小川陽子UNI- Apro女性活動担当部長は、継続中の「UNI 40for40キャンペーン」に支持を表明した組合役員から集められた署名の最新の数と、各部会、専門委員会、執行委員会における女性代表の状況について 現状を報告した。 27日のフォーラムと、28日の委員会におけるグループ別討議から、委員会は次の勧告をまとめ、宇田議長とマクシン・ゲイ副議長から、UNI-Apro執行委員会において提起することとなった。 UNI世界女性委員会(3月29~30日) 世界女性委員会戦略計画を前進させるにあたり、①グローバル協定・地域協定における最善の条項、②雇用における機会均等、苦情処理、成績不良・欠勤、懲 罰、いじめや嫌がらせ、に関するモデル政策・ガイドラインを作成し、これらを加盟組合で活用してもらい、更には企業にも活用を提案することとした。昨年 10月に発行した小冊子「組合文化における平等」(和訳有)の活用も奨励された。 最後に、委員会全体で、メルボルンの一連の会議を成功に導くため多大な協力を惜しまなかった、受け入れ労組SDAと、ブライアントUNI世界女性委員会副議長(UNI-Apro選出)に感謝した。 写真はFlickr参照 |