UNIデジタル組織化フォーラム

201952728日、ベルギー・アントワープで、第2UNIデジタル組織化フォーラムが開催され、30か国120人を超える組合役員・活動家が、労働者の力を構築する上でのデジタルツールの活用経験及びテクニックを共有した。

冒頭、クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「いかに労働者に組合活動に積極的に参加してもらい、動員するか、この課題を克服するために皆さんはここにいる」と述べ、「今すぐ取り掛からなければならない。この機会を逃してはならない。働く仲間が公正な配分を得られるよう、Facebookやツイッターだけでなく、あらゆるツールを活用する、という意味だ」と参加者を鼓舞した。

欧州、オーストラリア、米州、アフリカから集まった参加者は、広範な問題を議論し、いくつかの解決策を導き出した。パネリストからは、うまくいった戦術や方法論、失敗から学んだ教訓等が示された。例えば、米国の全国家庭内労働者同盟から、不安定雇用労働者に便宜を図るためのアプリについて聞いた。また、AIを活用して、組合員の質問に答え、キャンペーンに参加してもらう事例や、労働運動がインターネット上での認知度を高める取組み等について学んだ。その中で、共通テーマは試行錯誤の必要性だった。AIチャットボットを構築するとか、組合員をワッツアップでつなぐにしても、うまくいったことは拡大し、うまくいかないことは修正する。

「デジタルツールは息をしている生き物で、投資が必要だ」と米国サービス労組のメーガン・スウィーニーは言う。巨額なコストをかけずに利用できるツールはあるが、成功するための明確な目標とベンチマークを定め、熟考した上で展開しなければならない。

オーストラリア、ユナイテッドボイスの、メル・ガトフィールドは、「オンライン上の組織化にも、従来の方法と同じ基本がある」とした上で、「しかし、オンラインの手法を使えば、大勢いる会議では発言しなかったかもしれない、または組合事務所から遠く離れた所に住む、新しいリーダーを見つけることができる」と利点を強調した。

このように、組合の及ぶ範囲を拡大することができれば、組合強化に極めて有効である。

「知恵を結集し、経験を共有することは、労働運動のカギとなる」とオリバー・レティクUNI欧州地域書記長は述べ、「デジタルツールは、我々の組織化に役立つだけでなく、産別レベルでの団体交渉力の強化にもつながる」と期待した。