9月 2015のお知らせ

TOP LEADERS @UNI デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長

国内外でご活躍のUNIリーダーから、国際労働運動でのご経験や意義についてお伺いするコーナー。今回は、デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長(英国 プロスペクト委員長)です。

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組合活動、そして国際活動に関わるようになったきっかけは?

組合に入って数か月後、支部で全国大会の話をしていた時、先輩役員が出席できなくなったというので、私は代役として行くことになりました。そこで、職場を良くしようという同じ志を持った人たちに会い、笑いあり、楽しいことありで、すぐに組合の魅力に憑りつかれてしまいました!

初めての国際労働運動への関わりは、多国籍委員会への参加でした。ある会社が世界のどこで事業を行おうとも、組合をつくって労働者を組織しようという試みでした。米国の通信労組の役員だった、モートン・バー氏やラリー・コーエン氏と知り合い、様々なことを学べたのは光栄でした。

その後、2010年に長崎で第3回UNI世界女性大会が開かれる2年ほど前に、私はUNI世界女性委員会の議長に選ばれましたが、そこから試練が始まりました。重責を担うと同時に、大会の準備に関わるようになったからです。大会でどのような課題を議論するかはもとより、大会の1年も前から休憩時間を特定せよと言われ、日本のきっちりした事前計画、時間厳守のスタイルを学びました。

日本についての印象は?

長崎大会が初めての来日でした。どこへ行っても、エネルギーを感じ、創造的で、人々は大変親切で他人を思いやる…私は日本が大好きになりました。駅でも、電車の中でも、東京の地下鉄でも、店でも、どこでも助けてもらいました。長崎では、UNI10周年記念と平和公園での式典が印象深く、また被爆者の話に心を打たれました。長崎の路面電車に乗っていた子供達は、きちんとした身なりで行儀良く、今まで見た子供達の中で一番でした。

ケープタウン世界女性大会はいかがでしたか?

2014年、ケープタウンで第4回UNI世界大会が開かれましたが、格別の経験となりました。長崎大会より良い大会にすることはできないのではないかと思っていましたが、アパルトヘイトの歴史や、それを廃止しようと闘ったリーダー達の言葉を聞いて、たとえ私のしたこと(例えばTシャツを着てデモに参加するとか、南アフリカの製品をボイコットするなど)は非常に小さな貢献でも、私もその歴史の一部だったのだと感じることができました。ケープタウン大会に日本からこれほど多くの若い女性代議員が参加してくれたのは嬉しいことでしたし、素晴らしい英語でスピーチしたのも印象的でした。

次の世界女性大会は2018年、私の国リバプールで開かれますが、レベルが日本で、そして南アフリカで上げられてしまい、大変なプレッシャーを感じています。UNIの仲間は皆、2つの大会を絶賛しており、特に長崎の「赤ジャケット」ボランティアは素晴らしかったと今でも覚えています。リバプールでも、若手組合活動家が長崎方式を再現して世界の皆さんをご案内できればと願っています。

UNIグローバルユニオンはどのような活動をしているのでしょう?

グローバルユニオンを通じて国際機関や多国籍企業に挑めば、最良の結果が得られるだろうと私は確信しています。大手多国籍企業の中には、世界の国々より経済力や影響力の大きい企業もあります。UNIグローバルユニオンは、ゲームのルールを変えたい、働く人々が安定した良い労働条件の仕事に就けるようにしたい、労働者が生み出した利益を(例えば良い賃金という形で)公平に分配してほしいと願っています。

その運動の一翼を担えるのはとても光栄なことで、私達ひとりひとりがその中で果たすべき役割があります。UNIの活動を支える、組織化・組合員勧誘を積極的に推進する、グローバル協定の締結交渉をする、ロビー活動を行う、闘争する…国を超えて一緒に行動することで、世界中の人々のために正義と平等を勝ち取ることができると思います。

グローバルな舞台で日本のUNIメンバーに期待する役割は?

日本はアジア太平洋地域だけでなく、世界でも重要な国です。日本の組合員の皆さんからの連帯によって、世界中の兄弟姉妹が助けられています。誰もが平和な世界、恐怖の無い世界、尊厳のある職場をつくるために奮闘しています。特にこれから職業人生の長い若い労働者・組合員の皆さんへ。どのような未来になってほしいかを考える絶好の機会に、是非UNI運動に参加してください。UNIを通じて皆さんの望む世界を実現していくチャンスを掴んでください。

長年、UNI運動に関わって来られた日本の役員の皆さんには、大きな感謝を申し上げます。皆さんこそ、UNIをこのように素晴らしいグローバルユニオンにしてくださったのですから!


TOP LEADERS @UNI 野田三七生UNI副会長

国内外でご活躍のUNIリーダーから、国際労働運動でのご経験や意義についてお伺いするコーナー。今回は、野田三七生UNI副会長(アジア太平洋地域代表、情報労連中央執行委員長)です。

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初めて国際労働運動に関わったきっかけは?

九州で役員をやっていた頃、中国郵電工会や天津郵電工会との交流参加が国際活動のスタートであったように思いますが、大規模な国際会議ということで言えば、1991年に南米・ジャマイカで開催された『第3回ICFTU世界青年集会』です。全世界から、約3000人の青年(女性含む)が参加したイベントでしたが、日本からも約300人の連合代表団が派遣され、その1人として参加しました。成田発、2回のトランジットを経て、約30時間の長時間飛行であったと記憶していますが、当時、ジェンダーバランスの観点が希薄だったこともあり、日本だけが殆ど男性の参加であったことも印象深く頭に残っています。

その後、中央本部の役員となり(1996年)、自ずと国際会議や国際支援活動に参画する機会も多くなり、現状においては、UNI副会長の役職も仰せつかっていますが、私にとっての国際労働運動の原点は、中国における沙漠緑化や児童労働撲滅の取り組みではないかと思っています。

様々なご経験から、国際労働運動の意義は?

一言でいえば、「不可避」であるということではないでしょうか。

少子・高齢化、人口減少社会に突入している日本。そして、ひと・もの・かね、そして情報が世界を駆け巡る今日的状況下で、グローバル化への労働組合のアプローチは必須であり、そのこと無しに、課題の解決はあり得ないということです。

とりわけ、情報労連に加盟する組織の多くは、情報通信・情報サービス産業を担う企業に対置する労働組合であり、『ICT革命』とも言われる技術革新のもとで、M&Aを含む熾烈なグローバル競争が進展し、日本企業が多国籍化している状況からして、情報労連にとっても重要かつ強化していかなければならない運動領域であると思っています。 

UNIの活動の魅力は?

これまた一言でいえば、「活動に動きがある」ということではないでしょうか。

濃淡はありつつも、成長・拡大しているサービス産業の組織が集う国際産別組織(GUF)であり、他のGUFとの比較においても、活発に運動を進めている組織ではないかと思っています。本部の情熱をもった強いリーダーシップのもとで、4つの地域組織と様々な部会組織が懸命に頑張っていますし、結果にコミットし、その成果が「見える化」されていると感じています。

特にアジア太平洋地域は、東南・南アジアを中心に、今後の経済発展が見込まれていますが、情報通信・情報サービス市場も拡大し、労働組合の結成や健全な労使関係の確立が急務となっており、UNI Aproの果たすべき役割、その中における日本のリーダーシップが求められていることを強く感じています。

本年6月のUNI世界ICTS部会大会を振り返って、いかがでしょう

UNI世界ICTS部会は、4年前の2011年10月に、テレコム部会とIBITS部会が統合して結成された組織ですので、ICTS部会としては第2回世界大会ということになります。6月16~17日にスウェーデン・ドローナセットで開催された大会には、50ヵ国・78組織から237人が参加し、熱心な討論が行われました。

大会スローガンは、「変化する労働の世界における組織化」。4つのセッション(①新しい労働の世界と組織化への影響、②ICTS部会の主要キャンペーン、③コンタクトセンターにおける新たな取り組み、④将来をマッピング)と基調講演を中心に議事が進められましたが、特に第4セッション(将来をマッピング)では、『第3の産業革命』とも称される今日的情報通信市場の動向を踏まえた論議ができたこと、そして課題共有ができたことは、大きな成果でした。

当然ながら、ブロードバンドの先進国である日本のICTS部会において果たすべき役割は大きいものがありますが、新たに選出されたアンディ・カール議長のもとで、ブレイキングスルー戦略の達成に力を尽くしたいと思います。


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