4月 2013のお知らせ

UNI世界女性委員会でUNI-Aproのジェンダー平等推進の取組みを披露

newsImage 2013年3月25~26日、UNI世界女性委員会がニヨンUNI本部で開催された。


UNI世界女性委員会が2013年3月25~26日、UNI本部で開催され、アジア太平洋地域からは、ブライアントUNI世界女性委員会副議長(オースト ラリア、SDA)、和田UNI-Apro女性委員(日本、UAゼンセン、今回欠席の宇田UNI-Apro女性委員会議長の第2予備委員)、小川UNI- Apro女性委員会担当部長が出席した。

40for40キャンペーンは2012年11月現在、68カ国204組合の298人の組合役員から40%達成宣言に署名を得 た。委員からは、「2014年という達成期限を再認識させるべき」、「女性委員会だけでなく各部会委員会でもっとアピールすべき」という意見が出された。 2012年12月に発行されたUNI加盟組合の平等に関する最良事例集「組合文化における平等」には、UNI-Aproからも、日本・情報労連、オースト ラリアSDA、シンガポールDBS銀行労組、ベトナム郵電労組、ネパールUNI COME(商業労組)の事例が掲載されている。

和田委員は、多種多様な産業の労働者を組織するUAゼンセンの特徴として、女性・短時間組合員が多いことを紹介し、昨年の統合を経てUAゼンセンが新たに スタートした際の4つの運動課題の中で「男女共同参画社会実現に向けた運動の強化」と「ワークライフバランス社会の実現」を掲げていると述べた。その実現 に向けた具体策として、各レベルに男女共同参画推進委員会を設置したことや、暮らしチェック等の全国キャンペーン、女性役員のネットワーク作りといった加 盟組合の取組み事例を報告した。

ブライアント副議長(UNI-Apro選出)は、平等に関するオーストラリアの最近の法制度の変更を報告した。2012年12月に「職場のジェンダー平等 法」が「働く女性のための機会均等法」に代わるものとして法制化された。2013年1月から導入された有給両親休暇及び有給父親休暇については、施行後6 週間で9,400人の父親が申請した。

ベロニカUNI機会均等局長は、現行のThat’s Whyキャンペーンと、新たに始めたメンタリング・プログラムを紹介した。

国連女性の地位委員会は毎年異なるテーマで開催されるが、第57回(2013年3月4~15日、ニューヨーク)は「女性及び女児に対する暴 力の防止と撲滅」が取り上げられた。これはUNI機会均等局が継続して取り組んできた課題でもあるので、マクガイア議長、ベロニカ局長、キャシーUNI米 州女性担当らがITUC代表団の一員として他のグローバルユニオンEI及びPSIと共に参加した。8万5000人の参加者のうち、労働組合関係者は85人 と少数だったが、北米のUNI加盟組合CWU、APWU、UFCW、NALCの協力により、多くのボランティアが派遣され、期間中開催される様々なサイド ミーティングやイベントに手分けして参加したり、EU平等委員会議長らキーパーソンと面会したり、パネルでUNI代表が発言したり、人脈作りと組合のプレ ゼンスを示すことができた。最大の成果は、前回イスラム政府やカトリック団体等からの反対により採択できなかった結論文書を、今回は何とか採択できたこと である。

UNI世界女性大会(2014年12月、ケープタウン)準備について、レオカディUNIアフリカ地域女性担当部長が状況を報 告した。南ア加盟組合によって大会組織委員会が作られ、長崎大会成功の前例に倣い、交通、会場案内、ホスピタリティ、ユースボランティア、託児所、空港出 迎え、通信・インターネット、広報・メディア対策等を加盟組合で分担し、大会資金カンパやスポンサー探しを行っている。UNIアフリカ地域執行委員会も、 アフリカ大陸初のUNI世界大会成功に向けて、その多様性と連帯、ダイナミズムを誇示すべく、全力を挙げて取り組んでいる。続いて、世界大会直前に開催さ れる世界女性大会の準備とプロセスについて提起と説明があり、委員会は、女性大会スローガンについてアイデアを出し合い、動議のテーマと草案分担を確認し た。

地域報告では、小川部長がアジア太平洋地域において2012年は特に南アジアの女性ネットワーク活性化に重点を置いた点を報告した。女性 が組合で指導的役割を果たすには、組合教育を通じて自信を持たせること、嫉妬やライバル心を克服し、女性が連帯することで女性労働者から支持を得ることが 重要だと指摘した。南アジア各国では加盟組合が政治的、イデオロギー的に分裂、散在傾向にあり、加盟組合協議会も加盟組合間の協力も実質機能していない現 状がある。往々にして途上過程の組合は活動の停滞を資源不足のせいにしがちだが、やる気と創造性とチームワークがあれば意義ある活動が可能であることを、 スリランカ加盟協女性委員会が証明した最近の良い事例を挙げ、女性ネットワークの強化を通じて、UNI加盟組合間の連携・協力を深めていきたいと強調し た。

ゲストスピーカーとして、ローザ・パヴァネリPSI書記長の講演を受けた。パヴァネリ氏は、第29回PSI世 界大会(2012年12月、南ア・ダーバン)において選出された、PSI(国際公務労連)105年の歴史上初の女性書記長である。働く女性がもっと指導的 役割を担えるようエンパワーしていきたい、権力を行使するのではなく、複雑さを理解し、関係者間の良好な関係を維持する調整能力と、全ての人のために交渉 する能力を育成することが目的だと強調した。「(女性や青年議席の)割当て制度が最善とは思わないが、目標を強力に推進する強制力ある手段として有効では ないか」、「未だに“女性の書記長とはうまくやっていけない”という偏見が、(女性軽視傾向の強い)中東やアフリカ以外にも存在することは否定できない が、違いを強調するよりもイコールフッティング(対等な立場)を強調する方がよいのではないか」、「女性には個人で行動するより、団体で行動することを教 えるべきだ」と、自らの経験からアドバイスした。ジェニングスUNI書記長は冒頭、パヴァネリPSI書記長、ベルナデットETUC書記長(前UNI欧州地 域書記長)、バロウITUC書記長、ホフマンUNI副書記長ら、国際労働運動で活躍する女性リーダーと共に働けることを喜んだ。


UNI Aproブレイキングスルー!

newsImage 第16回UNI Apro執行委員会で、様々なブレイキングスルーの成果が報告され、2013年度の計画が承認された。
冒頭、プラモトUNIフィージー加盟協事務局長からフィージーの情勢について報告を受けた。
続いて、部会別報告を受けた。臼杵UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長は、世界的に郵便物数の鈍化 が見られる中、ミャンマーとオーストラリアを主なターゲットとし組織化を進めていると述べ、ミャンマーに対するこれまでのJP労組の取組みを報告した。経 営側の業務改善努力と結びつかなければ、人材育成も成果が見られないという側面も強調された。UNI Apro金融部会議長は、昨年UNI-LCJ金融部会として1万人増加に成功したことを報告し、アジア開発銀行との対話、ANZ銀行組織化、UNI-LCJ金融部会の銀行労組組織化等、今年の取組み計画を述べた。加藤UNI Apro ICTS部会議長は、テレノールとのグローバル協定締結という成果を受け、マレーシア、タイ等で子会社の組織化が進んでいること、最近テレコムセルの労使が来日した際、活動基盤の強化、財政の重要性を説明したことを報告し、全体として組織基盤の強化が求められていると強調した。アリスUNI Apro商業部会担当部長は、パートナーシップ労使関係の普及に基づいて、ベトナム、ネパール、マレーシア等で組織化が進んでいること、流通産業における安全衛生ガイドラインが発行されたこと等を報告した。プリヤラルUNI Apro P&M担当部長は、今年4月にノルウェーでエンジニア会議、ロンドンで欧州及び世界のP&M委員会が開催されると述べ、ネパールで専門職組織が確立したのも、NTT労組の地道な支援の取組みがあったからであると感謝した。マグダレーンUNIメディア部会Aproコーディネーターは、ADBとのグローバル協定が積極的な役割を果たし、マレーシア、台湾、タイ等各国で組織化が進んでいると報告した。

素晴らしい成果を挙げている加盟協の事例として、相原UNI-LCJ議長は、UNI長崎世界大会を経て、UNI-LCJが地道に組織拡大努力を続け、現在103万人以上の組織となった成功例を報告した。ノラ・カンDBS銀行労組委員長からは、UNI-SLC(シンガポール加盟協)はNTUCの方針、すなわち「全員により良い仕事を」、「全ての労働者のために包括的な成長を」、「全ての人々に労働運動を」、「全ての人々に三者構成主義を」等の方針に沿って運動を進めていると紹介があった。シャフィーUNI-MLC議長は、 「UNI-MLC(マレーシア加盟協)は現在74組合、30万人組織だが、UNI全領域で組織化を進めていく中で、UNIマレーシア労働センターへの転換 を図ろうとしている。これは、より積極的に労働条件の改善等、政策提言に関わろうという意図である。現在のナショナルセンターが弱すぎるという問題があ る」と述べた。ライハUNI-HKLC事務局長は、「5組合をもってUNI-HKLC(香港加盟協)が結成されてから1年が経過した。ディズニーランド等困難な組織化に頑張っている。昨年30人が参加し、組織化フォーラムが開催された」と報告し、4月1日から始まった香港港湾労働者のストに対する支援を要請した。

次に、ハイライトすべき成功事例として以下の事例が共有された。逢見UNI Apro副会長は、UAゼンセン統合に至る歴史的経過と課題について説明した。ジェラルドUNI Apro副会長は、マクドナルドにおける組織化を例に、オーストラリアSDAのきめ細かい組織作りを説明した。UNIネパール加盟協の組織率は10%を超え、これは南アジア諸国では最高の数字である。G4S、テリアソネラNセル、DHL、TNT、メットライフ、LIC等の組織化を進めている。ベトナム商業労組ネットワークの形成と産別組織への発展の方向性が示された。

機会均等
宇田UNI Apro女性委員会議長が、2012年度の活動の成果を、南アジアの女性強化活動を中心に紹介し た。続いてマクシン副議長よりニュージーランド・ファースト労組の活動報告があった。小川UNI Apro女性担当部長とアンジャリUNIインド加盟協コーディネーターは、スリランカ加盟協女性委員会のイニシアチブを事例に2013年度も引き続き南ア ジア女性ネットワークの強化を図り、南アジア各国加盟協の活性化につなげたいと述べた。ミシェルUNI Apro青年委員会議長は、社会運動としてのユースの運動を発展させたいと決意を述べた。

2013年度UNI Apro戦略重点課題
ラジェンドラUNI Apro労働組合強化部長が、ブレイキングスルー戦略の5つの目標に沿って、2013年度の活動計画を説明し、承認された。カンボジアについては、元林UNI Apro組織部長が説明した。


第16回UNI-Apro執行委員会

newsImage 2013年4月6~7日、第26回UNI-Apro運営委員会、第16回UNI-Apro執行委員会がシンガポールで開催された。
開会で、加藤UNI-Apro会長は、日本の状況について「株価上昇、円安等が見られるが、実体経済は機能しておらず、公共投資に主力が置かれ、雇用も一過的だ。私たちは冷静にアベノミクスを見ている」と挨拶した。
鈴木ITUC-AP書記長は、ミャンマー情勢、ITUC中国ミッション等に触れた後、UNIブレイキングスルー戦略との共通性を強調し、「ITUCの組織率は全世界で7%に過ぎない。地域の組織化を進めなければならない」と結んだ。

4UNI-Apro部会大会準備(20138月、バンコク)の 議題では、「機会均等」、「雇用におけるフレキシビリティーと非正規労働者の増大」等、合同大会で取り上げるテーマ案について議論した。更に各部会大会で は、それぞれの産業で何が起こっているか、例えば金融部会はADBと、郵便・ロジスティクス部会はAPPUと連携し調査を行い、共同で対応策を検討してい く考えである。タイ通信省を通じて、インラック首相に正式な招待状を送った。4UNI-Apro地域大会の議題では、2015年11月にカトマンズでの開催が提案され、承認された。4UNI世界大会(201412月、ケープタウン)の 準備状況について、ジェニングス書記長より、「“インクルーディング・ユー”のスローガンの下、組合の力の復活を訴える大会としたい。世界的に組織率が低 下する中、政治的準備をしつつ徹底した討論を行う。ズマ南ア大統領、ルラ前ブラジル大統領にも来てもらおうと考えている」と説明があった。

中国に関する取組みでは、ジェニングス書記長が、「政治指導者、ACFTU指導部等多くの変化が見られた。協力関係は続けるが、基本的に人 権が欠けている。今のところ、今年中国に行くという計画はない」と述べた。ライハUNI香港加盟協書記長は、「UNI-Aproとしてもっと参加するべき だ。中国ミッションの前に是非香港に立ち寄ってもらいたい」と発言した。加藤会長は、「中国は動いている。我々はどうするか。あくまでも組織として交流す ることを忘れてはならない。香港、台湾の状況を認識した上で、多様性を探りながら、協議していこう」とまとめた。

ミャンマー組織化の課題に対するUNI-Aproの対応について、クリストファー地域書記長は、「50年以上 組合を作れなかった状況があり、国民全体が能力構築をしていく方向性が必要だ。自発的に組合が作れることを目標に、UNIの管轄の中にある事業所で取組み を開始したい。既にミャンマー郵政長官とは話し合いが続いており、JP労組の協力も得て、研修等に取組みたい」と報告した。逢見UNI-Apro副会長 は、「GUFが共同支援センターを設立すると書かれている。ITUCミャンマー事務所が開設されており、GUFの担当者を置くことを決めている。UNIと しても、考える必要があるのではないか」と発言した。クリストファー地域書記長はFTUMの評価をめぐって意見を述べ、ジェニングス書記長は「まずミャン マーで民主主義が勝利を収めていることを喜ぼう、ステップ・バイ・ステップだ」とまとめた。

2日目は、UNI-Aproブレイキングスルー戦略について成果を振り返り、2013年の計画を承認した。

ジェニングス書記長は、「この地域で、ブレイキングスルー戦略は、勢いがつき、根付いていると実感した。計画は、実践することが難しいが、私はあえて“ユニノミクス”と言いたい。半年後バンコクで再会した時、更なる進歩を期待している」と述べた。

加藤会長は、「ジェニングス書記長の熱い思いを支え、チャレンジしていこう。各部会委員会、各加盟協で結果を出して欲しい。結果が全てである」とまとめ、執行委員会を閉会した。


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